水戸ホーリーホック × ソンラム・ゲアン 包括的連結協定のお知らせ

　この度、水戸ホーリーホックは、ベトナムプロサッカーリーグであるVリーグ所属のソンラム・ゲアンと、両クラブの発展や人材育成を主目的とした包括的連携協定を締結したことをお知らせいたします。

水戸ホーリーホックは「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」というミッションを掲げ、トップチーム選手だけに限らず、アカデミー所属の選手やフロントを含めた全てのスタッフの人材育成に力を入れています。クラブ内では独自の人材育成プログラムや研修スキームの確立に加え、近年では海外クラブとの育成業務提携など、育成型クラブとしての成長戦略を立ててきました。
そしてこの度、タンロン・グループ（Tan Long Group）の多大なるご理解・ご協力により、ベトナム・Vリーグ所属のソンラム・ゲアンと包括的連携協定が実現することとなりました。

　今回の提携では、クラブマネジメントやスタッフの人材育成システムなど、バックオフィス業務の質や価値の向上を目的とした取り組みを実施し、将来的にはアカデミーを含めたより多くの交流や両クラブを取り巻く自治体やパートナーも巻き込んだ多角的な関係性の構築を目指してまいります。

包括的連結協定の背景

両クラブの交流は2023年に入ってから開始され、様々な関係者が両国・両クラブ間を行き来しながら意見交換などを行ってきました。その中で双方の信頼関係が構築されてきたことを受けて、正式に連携協定を締結する運びとなりました。

《2023年の水戸ホーリーホックのベトナムに関する動き》

■2023年1月
タンロン・グループ会長のチュオン・シー・バー氏をはじめとする関係者が、水戸ホーリーホックのクラブハウスであるアツマーレを視察し、意見交換を実施。

■2023年5月
水戸ホーリーホックの上園アカデミーダイレクターらがヴィン市にあるソンラム・ゲアンを訪問し、ベトナムサッカー協会会長チャン・クオック・トゥアン氏も同席し、若手育成や指導者交流の実現について協議。

■2023年10月
Jリーグの取り組みを通じ、ソンラム・ゲアンのユース所属選手2名(＋コーチ1名)が水戸ホーリーホックユース/トップの練習に参加。

■2023年11月
水戸ホーリーホックユースが11月2日(木)〜６日(月)の日程で、ベトナムで開催された『U-17 New Generation Cup 2023 in Vietnam』に出場

契約期間

2024年1月1日～2024年12月31日

ソンラム・ゲアン社長　チェン マイン リン氏　コメント

近年、日本サッカーは代表チームレベルのみならず、クラブチームレベルでも世界的なレベルに発展を遂げてきました。そこには、若手育成および各クラブのマネジメントモデルの構築も大きな要因と感じております。当クラブは若手育成や地域との強いリレーションを持つこと、またクラブの多くのスポンサーが農業関係企業であることなど、水戸ホーリーホックと似ている特徴・環境があります。
本日の提携をきっかけに、日本で成果を出しているクラブ運営モデルのサポート・協力を受けることで今までの若手育成部門だけではなく、国内でのクラブ運営の代表モデルになり、ベトナムサッカー全体にも貢献できることを期待しております。

水戸ホーリーホック代表取締役社長　小島耕　コメント

この度、ベトナムを代表するクラブの一つであるソンラム・ゲアンと包括的連携協定を結ぶことができたことを非常に嬉しく思っております。我々のクラブやその取り組みに関心を持ち、自らアツマ―レまで足を運んでくださった（タンロン・グループ）バー会長には心より感謝申し上げます。
この包括的連携協定は、サッカークラブ同士の関係性を構築していくことはもちろんのこと、ホームタウンの自治体との関係性の強化や、クラブに関わる多くのステークホルダーにも好影響をもたらすことも含めた包括的な事業になっていくと確信しています。
双方により良い信頼関係を築き、中長期的なプロジェクトとして末永く共に歩んでいければと考えています。

水戸ホーリーホック取締役兼GM　西村卓朗　コメント

今回のタンロン・グループのサポートのもと、ソンラム・ゲアンとの提携を非常に嬉しく思っております。現在、東南アジアの経済発展ならびに、サッカー熱を含めた成長は目覚ましく、今後のクラブの発展、サッカー界の発展、また豊かな社会の発展において、多様な交流をしていくことは、双方にとって非常にメリットがあると感じております。
農業が盛んな茨城県にある水戸ホーリーホックにおいて、今回のタンロン・グループならびにソンラム・ゲアンとの提携はサッカー面の成長を加速させるだけでなく、食の自給率の問題や、雇用の問題、日本が直面する一次産業の課題を補完し合うような事が起こり得ると思っております。
サッカー面における若手の育成、ならびに人材育成のノウハウ等もお伝えするとともに、我々も今回の交流をきっかけに様々な学びにつながる事を確信しております。今回の提携をきっかけに、日本サッカー、ベトナムサッカーはもちろんのこと、双方においての地域社会が豊かになっていくことを願っております。

タンロン・グループ 概要

2000年に設立、 精米加工販売・養豚・機械製造・小売店舗運営など幅広く事業を行う。
当グループが生産するお米「ST25」は、2019 年の世界会議で最優秀賞を受賞するなど品質・安全性の高いブランドを展開する企業としてベトナム国内外で評価されている。
ベトナムの成長を支えるグループ企業の１つ。

ソンラム・ゲアン 概要

ベトナムのゲアン省の省都ヴィン市をホームタウンとするベトナムプロサッカーリーグVリーグ所属のサッカークラブで、現在はタンロン・グループがオーナーを務める。
過去には多くのベトナム代表選手を輩出している国内屈指の名門クラブ
1979年創設（ベトナムで最も歴史の長いサッカークラブ）
ホームスタジアムは収容人数1万8,000人