第27期決算概要及び役員人事について

| 2023/04/28

平素より弊社に対し、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

弊社は、本日4月28日、第27回定時株主総会を開催し、第27期(令和4年(2022年)2月1日から令和5年(2023年)1月31日まで)の事業報告及び計算書類報告を行い、承認されましたので、下記の通りお知らせいたします。 また、役員人事につきましても、同株主総会及び臨時取締役会におきまして下記の通り決定いたしましたので、お知らせいたします。

水戸ホーリーホック 経営状況の推移

■経営状況(単位:百万円)

決算期2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年
営業収入5075185615905786237527628241,024
(広告料収入)189167190199195205259291313507
(入場料収入)908881878384114697890
(Jリーグ配分金)90928282144146144151158161
(その他)138171208222156188235251275266
営業費用5065485615875886247447918731,019
(事業費)390434448474473500605632709790
内選手・チーム スタッフ人件費229234249262261275321335351396
(一般管理費)116114113113115124139159164229
営業利益1▲3003▲10▲28▲29▲495
経常利益3▲2925▲1018▲25▲486
当期純利益4▲2924▲100▲21▲27▲496

■財政状況

決算期2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年
流動資産142166138143174126225477513446
固定資産19162217141210101217
資産の部合計162182160160188138235487525463
流動負債8213010510414597168156250191
固定負債191414118725122116107
負債の部合計101143119115153102193278366298
資本金80848484848498127127127
資本剰余金等103106107107107107120109109109
利益剰余金▲123▲152▲150▲146▲156▲155▲177▲27▲77▲70
資本(純資産)の部合計60384145  353641209159165

第27期決算(令和4年2月1日~令和5年1月31日)

【損益計算書】(単位:百万円)

科目決算期前期比
営業収入1,024+201
広告料収入507+195
入場料収入90+12
Jリーグ配分金161+3
アカデミー関連収入24▲5
物販収入78▲2
その他収入164▲1
営業費用1,019+146
チーム人件費396+45
試合関連経費109+22
トップチーム運営経費106+6
アカデミーチーム関連経費22+1
物販関連費74+1
販売管理費及び一般管理費312+71
営業利益 5+54
営業外収入1±0
営業外費用0±0
経常利益6+54
特別利益3+2
特別損失0▲1
当期純利益6+55

【貸借対照表】(単位:百万円)

科目決算前期比
資産の部463▲62
流動資産446▲67
固定資産17+5
負債の部298▲68
流動負債191▲59
固定負債107▲9
資本(純資産)の部165+6
資本金127±0
資本剰余金109±0
繰越利益剰余金▲70+7

経営数値に関する分析

2022年もコロナ禍で引き続き苦しい状況でしたが、新規パートナー契約・既存パートナー増額により広告料収入が過去最高となり、売上高も10億2千万円で過去最高売上高を更新、初めて10億円を超えることができました。入場料収入や物品販売収入、ファンクラブ収入は、予想よりも入場者が戻ってこなかった影響が大きく、予算を達成することができませんでしたが、前述した広告料収入が5億円を超え、またクラウドファンディングでも多くの皆様にご支援をいただき、売上高全体で前期比約2億円増、予算比でも約5千万円増となりました。支出面では、コロナ禍明けに一気に加速できるような組織体制を築くべく、業務委託を増員したため、全体で予算比約5千万円増となりましたが、営業利益は約5百万円、当期純利益は約6百万円と、4期ぶりの黒字を計上することができました。

今期の予算および現状について

経営面では、皆様のご支援のおかげで前期初めて売上高10億円を超え、4期ぶりの黒字決算となりましたが、まだまだ盤石な経営基盤とは言えず、近い到達目標であるJ2の売上高平均15億円と毎年利益を出す経営を目指して、徐々に売り上げを増やしていきます。今期からJリーグの分配金が構造改革によって減額となる厳しい状況下ではありますが、売上高前期比107.3%増の約11億円とし、事業KGIとして「11のゴール」を設定するとともに、限られたリソースで最大限の効果を出すべく、今期は「関係性」「収益性」「独自性」の3つを大事にする中で、何よりも「集客」に力を入れることとしております。今期は平均4,500人を目指し、集客重点試合を年間数試合設定、告知方法を工夫しながら、コア層だけでなくコロナ前までご来場いただいていた方々や新規の方々へのアプローチを強化し、ファンベースの底上げを図ります。部署横断的な集客重点試合への関わりは勿論のこと、昨年から拡大した自分たちのお膝元であるホームタウンでの活動を強化することで、地域の皆様に知っていただくだけでなく、応援いただき、試合に来場される方を増やす、本質的な活動をしてまいります。併せて、招待比率にもこだわり、目先の集客に寄せた招待券のバラマキは行わず、チケットを購入してご来場いただけるよう、クラブやスタジアム、試合の価値を高めてまいります。夢と感動と一体感の共有に向けて、365日水戸ホーリーホックを感じていただける取り組みを推進し、地域に必要とされる存在であり続けられるように愚直に事業を続けて参ります。

施設整備事業(新スタジアム構想・アカデミー拠点整備)について

新スタジアム構想については、「コンセプト」「設計」「建設」「ファイナンス」と4つの軸に分けて、スタジアム建設に長けた有識者の皆様と協議を重ね、昨年10月に、コンセプトと今後の進め方について進捗を発表させていただきました。「クラブの取り組みを人、街の成長につなげる」を軸に、スポーツエンターテインメント/ウェルビーイング/教育の3つをコンセプトに計画を進めております。候補地につきましては、ホームタウン15市町村の中から複数の候補地に絞り込み、Jリーグが掲げる理想のスタジアム要件を充足する場所として検討を進めております。新スタジアム建設により、来場を増やしホームタウンの消費につなげる定量目標に加え、ホームタウンのウェルビーイングにつながる定性目標も追求してまいります。

【新スタジアム建設に向けた今後のスケジュール(予定)】
・2023年 計画を具体化し、行政との協議推進
・2024年 計画予定地の発表
・2025年 設計
・2026年 着工
・2028年 竣工

新しいアカデミー拠点整備事業については、水戸市並びに水戸市サッカー協会とともに、企業版ふるさと納税を活用した資金調達での建設を予定しており、賃借する用地、工事会社の選定、金額の算出、設計・開発等も進んでおります。当初の予定より進捗が遅れておりますが、今年度中の工事着工、来春の竣工を目指し、計画を進めてまいります。

役員人事(4月28日付)

 代表取締役 社長(常勤)小島 耕
 取締役 GM(常勤) 西村 卓朗 
 取締役(非常勤) 奥野 康作 
 取締役(非常勤) 小野 哲人 
 取締役(非常勤) 遠藤 隆光 
 取締役(非常勤) 和田 幸哉
 監査役(非常勤) 水庭 清隆

最後に

水戸ホーリーホックは、来年30周年を迎えます。これまでご支援くださった皆様や築かれた歴史を大事にしながらJリーグが進める成長戦略・構造改革と共に、クラブもこれまで以上に成長してまいります。コロナから脱却し、日常と非日常を取り戻し、地域を元気にできるよう、前進し続けます。当面のベンチマークであるJ2クラブの平均売上高15億円に近付くべく売り上げ増は勿論ですが、様々な事業へのチャレンジや、ホームタウン内でのプレゼンス向上・ファン層拡大・地域活性化への寄与に努め、価値最大化を図ってまいります。引き続き、サッカーだけでなく、地域に対して必要とされる存在となるべく、様々な形で、地域や企業や皆様をつなぐプラットフォームや、課題解決の力となってまいりますので、引き続きご支援ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック
代表取締役 社長 小島耕

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