株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック第26期決算概要及び役員人事について

| 2022/04/22

平素より弊社に対し、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

弊社は、本日4月22日、第26回定時株主総会を開催し、第26期(令和3年(2021年)2月1日から令和4年(2022年)1月31日まで)の事業報告及び計算書類報告を行い、承認されましたので、下記の通りお知らせいたします。

また、役員人事につきましても、同株主総会及び臨時取締役会におきまして下記の通り決定いたしましたので、お知らせいたします。

1.水戸ホーリーホック 経営状況の推移

■経営状況

(単位:百万円)

決算期2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年
営業収入507518561590578623752762824
(広告料収入)189167190199195205259291313
(入場料収入)9088818783841146978
(Jリーグ配分金)90928282144146144151158
(その他)138171208222156188235251275
営業費用506548561587588624744791873
(事業費)390434448474473500605632709
内選手・チームスタッフ人件費229234249262261275321335351
(一般管理費)116114113113115124139159164
営業利益1▲3003▲10▲28▲29▲49
経常利益3▲2925▲1018▲25▲48
当期純利益4▲2924▲100▲21▲27▲49

■財政状況

決算期2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年
流動資産142166138143174126225477513
固定資産191622171412101012
資産の部合計162182160160188138235487525
流動負債8213010510414597168156250
固定負債191414118725122116
負債の部合計101143119115153102193278366
資本金80848484848498127127
資本剰余金等103106107107107107120109109
利益剰余金▲123▲152▲150▲146▲156▲155▲177▲27▲77
資本(純資産)の部合計60384145  353641209159

2.第26期決算(令和3年2月1日~令和4年1月31日)

【損益計算書】

(単位:百万円)

科 目決算前期比
営業収入824+62
広告料収入313+22
入場料収入78+9
Jリーグ配分金158+7
アカデミー関連収入29▲16
物販収入80+1
その他収入166+40
営業費用873+82
チーム人件費351+16
試合関連経費87+20
トップチーム運営経費99+26
アカデミーチーム関連経費21+5
物販関連費73+5
販売管理費及び一般管理費242+10
営業利益 ▲49▲20
営業外収入1▲4
営業外費用0±0
経常利益▲48▲24
特別利益1+1
特別損失1▲1
当期純利益▲49▲22

【貸借対照表】 

(単位:百万円)

科 目決算前期比
資産の部525+38
流動資産513+36
固定資産12+2
負債の部366+87
流動負債250+93
固定負債116▲6
資本(純資産)の部159▲49
資本金127±0
資本剰余金109±0
繰越利益剰余金▲77▲49

3.経営数値に関する分析

2021年度の営業収入は8億2千4百万円(前期比8.18%増)となり、コロナ禍においても、過去最高収入を更新することができました。広告料収入が前期比7.46%増の3億1千3百万円、その他として移籍金収入が前期比175.60%増の9千2百万円などが、営業収入を伸ばした主な要因となっております。一方、営業費用は、4チーム降格するというレギュレーション対応へチーム力維持のためのチーム人件費増や、入場者数が戻ることを見込んだ試合運営費やグッズ販売原価増もあり、営業損失は4千9百万円、当期純損失も4千9百万円を計上する結果となりました。しかし、一昨年の増資で増やした純資産をもとに、コロナ禍を乗り越えるサバイバルモードでの予算において、営業損失5千7百万円、当期純損失5千9百万円としておりましたので、1千万円程損失を圧縮することができました。

4.今期の予算および現状について

コロナ禍における先行き不透明な状況を乗り切るため、一昨年皆様にご支援いただいた純資産をもとに、J2リーグを維持しながら、アフターコロナを見据えた施策・準備と、ベンチマークとしているJ2の平均売上高15億円に近付くべく、各部署で事業を加速させてまいります。今期は、売上高前期比117.4%増の9億7千万円、営業費用9億6千2百万円、当期純利益8百万円を達成すべく、事業KPIとして「11のゴール」を設定するとともに、部門ごとに収支管理をすることで、売り上げだけでなく利益も意識し、より厳しく数字を追求することといたします。新型コロナウイルス感染症が急拡大した2020年から2年間は、乗り切るための緊急財政として赤字予算といたしましたが、再興期となる今期より、売り上げ増は勿論のこと、利益を出す黒字体質に転換してまいります。

5.施設整備事業(新スタジアム構想・アカデミー拠点整備)について

新スタジアム構想につきましては、皆様よりたくさんの期待の声をいただき、感謝申し上げます。現在、コンセプトの策定と建設用地の検討を行っております。単なるスタジアム建設ではなく、多様な交流機能を合わせた夢のある計画としていきたいと考えており、コンセプトは、地域社会と一体となったクラブづくりに資するよう、まちづくりに貢献し、ホームタウン全体を活性化させるという視点、来場のしやすさや、より広い層がサッカー観戦を楽しめ、多くの方に集まっていただけるような仕掛け、一方で時代や地域の課題解決につながるような取り組みを考えております。今後、行政にもご相談しながら、実現に向けて具体的に進めてまいります。

アカデミー拠点整備につきましては、今秋の着工、来夏の竣工予定に向けて、水戸市・水戸市サッカー協会と協力しながら、着実に計画を進めてまいります。

6.役員人事(4月22日付)

代表取締役 社長(常勤)小島 耕
取締役 GM(常勤) 西村 卓朗 
取締役(非常勤) 神田 義輝 
取締役(非常勤) 奥野 康作 
取締役(非常勤) 小野 哲人 
取締役(非常勤) 遠藤 隆光 
取締役(非常勤) 和田 幸哉   
監査役(非常勤) 水庭 清隆

7.最後に

コロナ禍においても、コロナからの再起動を目指し、コロナ前の水準にいち早く戻すために、事業面のスピードアップを図るべく、その準備を進めてまいりました。サバイバルからリバイバルの転換期となる今期、売上増は勿論のこと、昨年から始めた農業プロジェクト「GRASS ROOTS FARM」の新たな事業展開や、ホームタウンでの活動も加速化し、これまで以上に、スポーツ文化を通じて地域社会に貢献、地域経済の活性化、地方創生への寄与に努めてまいります。
水戸ホーリーホックは、サッカーだけでなく、地域に対して必要とされる存在となるべく、様々な形で、地域や企業や皆様をつなぐプラットフォームや、課題解決の力となってまいります。

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