秋葉忠宏監督
「劇的でしたね～。こんな筋書きのないドラマなんてあるんですね。だからこそ、みなさんが熱くなるんでしょうし、心を震わせるんだと思います。これがフットボールに魅力であり、素晴らしさであり、やめられない理由だなと。ここ2つ、感じさせていただくことができました。それはいつも言っていますけど、このスタジアムに、今日は6千人以上のサポーター・ファミリーが駆けつけてくれて、こういう雰囲気を作ってくれたからこそ。そして、それに応えてくれる選手。いつも言っていますけど、急にこういう試合をやれと言っても絶対にできません。常日頃から自分を節制し、律し、集中してトレーニングしているからこそ、こういうゲームができるんだと思います。2点目なんて、よくやっているトレーニングの成果が出たと思っています。あと、セットプレーで点を取れると、こういうことになるんだなと思いました。PKを外した時はどうなるかと思いましたが、我々の方が多くのチャンスを作り、最後まで走り、ゴールへ向かった。それを後押ししてくれる6千人を超すサポーター・ファミリーがいる。こういう幸せな関係がこの1試合だけでなく、42試合続くことが大事だと思います。先ほど、セレモニーで少し言いましたが、新潟さんは1万人以上の観客が常に入っています。だからこそ、名実ともにJ1に行くにふさわしいクラブなんだと思います。水戸もそういうクラブになってもらいたい。今日の倍以上の観客が入ったら、もっとすごい空気感になりますし、もっと選手は頑張りますし、もっと素晴らしいゲームができると思います。ぜひ、そういうクラブであり、関係であり、お互いが支え合い、助け合い、ともに高め合って、地域とともに育っていくようなクラブになってもらいたい。それが可能なクラブだと思っているからこそ、これから地方を代表するクラブへ、Jリーグが誇れるクラブへ、世界に誇れるようなクラブになってもらいたいと思います」

唐山翔自選手
Q.ゴールシーンを振り返ってください
「ゴール場面は（柳町）魁耀がいいパスをくれると思っていたので、そのままシュートを打つだけでした。一番いい無意識の状態でプレーできたことがよかったと思います」

Q.劇的な状況で結果を出すというストライカーとしての大仕事をしました。
「点を取ることは特別なことだと思うので、こだわっていきたいと思います」

Q.自分の中で点を取れるようになった理由は何だと思いますか？
「自信だと思います。点を取れていない時もその感覚は持っていました。でも、自分が自信を持っているかどうかはすごく大事なんだと感じました」

タビナス・ジェファーソン選手
「秋葉監督を象徴するような試合を2試合できて、集大成を見せることができたかなと。いい時に点を取れないと苦しくなるということは今日の試合でも感じていました。引かれた相手に対して崩すことやセットプレーから点を取ることは今シーズンの課題でした。それを最後の最後で克服できた。その上で勝てたということが素直にうれしいです。CKではずっとファーで待っていました。セットプレーのキッカーが2、3回変わって、今日は決められそうな感覚があったので、実際決めることができて、うれしいです。チームが苦しい時にチームを勇気づけられるような得点を決めることができて、自分の最低限の仕事ができたかなと思っています」