秋葉忠宏監督（水戸）
「苦しかったの一言です。選手の凄み、成長している姿、たくましく、強く、ファイトするこのポテンシャルに、ただただ驚いています。本当に素晴らしい選手と日々過ごせているなと。驚きと幸せを噛み締められるようなゲームでしたし、本当に素晴らしい選手たちと仕事をさせてもらっていることを感謝しています。そして、なんといっても、我々を突き動かしてくれたのは今日も3400人弱のサポーターとファミリーが空気感を作ってくれましたから。その声援や思い、エネルギーが選手たちに乗り移って、こんなに苦しい中で勝つことができました。正直言うと、選手によって（出場）時間制限がありましたし、コンディションの問題もありました。今日の交代は相手云々ではなく、自分たちの選手の状態を見ながらの交代となりました。もう少し早く交代しないといけない選手もいましたけど、やはりサポーター・ファミリーの声援が突き動かしてくれて、ああいうパフォーマンスを見せてくれたと思っています。あらためて、声出し応援を含めて、サポーター・ファミリーの力は本当に素晴らしいと感じています。だからこそ、我々はもっと勝ち続けて、3400人ではなく、もっと多くの方に来ていただいて、我々と一緒に痺れるゲームを体感してほしいですし、ともにJ1昇格するんだという一体感や成長する力みたいなものを備えて、もっと多くの人を巻き込んでいきたい。すべての力を結集してJ1に行くんだという空気感を残り14試合で作れるように、さらにたくましく、強く、勝ち点3を取れるようにいい準備をしたいと思っています」

山田奈央選手（水戸）
「自分がフル出場して勝利したことはありましたけど、クリーンシートは初めての経験でした。そういった一つひとつ乗り越えて、レギュラーに食い込んでいきたいという強い思いを持って試合に挑みました。相手は21位の大宮さんだったので死に物狂いで向かってくることは分かっていました。それに臆することなく、しっかり試合を終えられたことは自分にとって大きなプラスになったと思っています。この試合で負けたら、いくらでも言い訳はできたと思います。そういう時にこそ、水戸ホーリーホックは勝たないといけないチームですし、それが水戸らしさ。みんな、そこを言い訳一つすることなく、むしろ楽しみながら準備できたところがありました。チームの団結力をものすごく感じました」

曽根田穣選手（水戸）
「（得点場面は）（大崎）航詩が良いボールを上げてくれて、ボールだけを見て、真っ直ぐヘディングしようと思ったら、良い所に当たりました。大外が空くのは、なんとなく感じていました。上手く入った所でボールが来たので、大崎に感謝です。得点をもう少し取れる時間帯もあったし、チャンスもあった中で、取れない中でも失点しないのは大事。みんなが体を張って、守って、水戸らしく勝てたかなと思います。もちろん2、3点を取れれば良かったですが、勝ちは勝ち。無失点で終えたことは本当に良かったです」