株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック第24期決算概要について

| 2020/06/25

弊社は、令和2年6月25日、第24回定時株主総会を開催し、第24期(平成31年(2019年)2月1日から令和2年(2020年)1月31日まで)の事業報告及び計算書類報告を行い、承認されましたので、下記の通りお知らせするとともに、水戸ホーリーホックの経営状況について報告いたします。

1.水戸ホーリーホック 経営状況の推移

2.第24期決算 (平成31年2月1日~令和2年1月31日)

3.経営数値に関する分析

2019年度の営業収入は7億5千1百万円(前期比20.92%増)となり、初めての7億円突破、過去最高収入を更新することができました。広告料収入が前期比26.30%増の2億5千9百万円、入場料収入が前期比36.46%増の1億1千4百万円などが主な要因となっております。一方、営業費用は、チーム人件費やトップチーム運営費、物販関連費増などから、前期比19.25%増の7億4千3百万円となりました。営業利益は8百万円確保できたものの、今期は特別損失が2千8百万円あり、最終的には2千1百万円の当期純損失を計上する結果となりました。

なお、純資産は、増資の結果、前期比5百万円増の4千1百万円となりました。

4.今期の予算および現状について

皆様のご支援のおかげで、少しずつ経営規模を拡大し、入場者数も増やすことができるようになってまいりましたが、それでもまだ経営規模は小さく、J2の他クラブが110~120%の伸び率で経営規模を成長させている中、競争を勝ち抜くためには、さらにクラブ価値を育て続けなければなりません。そこで、今期は営業収入9億2千9百万円、営業費用9億2千4百万円、当期純利益4百万円という予算を立てました。また、新たに数値目標として「11のゴール」を設定いたしました。①総売上 8.6億円、②入場者平均6,500人、③有料入場者割合70%、④シーズンシート販売数1,100席、⑤広告料収入3.3億円、⑥オフィシャルパートナー社数200社、⑦グッズ売上1.2億円、⑧ユニフォーム販売枚数1,700枚、⑨サポーターズクラブ会員数3,500人、⑩スクール会員数650人、⑪JリーグID登録者数20,000人。昨シーズンJ2で上位争いができたのは、経営規模からすると奇跡に近しく、逆に成長がない場合、J3降格争いに巻き込まれる可能性も十分にあります。数年来目標としている、J2平均の15億円規模に達するべく、そこから逆算した今シーズンの数値として、この目標を立てました。

しかしながら、この目標を推進する中、新型コロナウイルスの影響により試合が中断され、入場料収入がない状況となり、他にも、スタジアムでの販売機会がなくなった物販収入や、スクールが開催できなくなったアカデミー収入などにも大きく影響が出ております。最悪のケースを想定して当初予算の見直しを行い、借入で資金調達を行うなど、緊急体制で運営を行っております。試合再開は決まりましたが、無観客試合や制限付きの試合となること、またいつ状況が悪化するか見えないことから、あらゆる想定をしながら対策をし、まずはこの状況を乗り越え、その後の成長・発展に繋げてまいります。

5.スタジアム構想について

昨年11月に発表した新スタジアム構想につきましても、本格的に動き出しております。Jリーグが提言している「アクセスが優れた」「すべての観客席が屋根で覆われた」「複数のビジネスラウンジやスカイボックス、大容量高速通信設備を完備した」「フットボールスタジアムである」理想のスタジアムに向けて、様々な方に関わっていただきながら、地域と一緒に課題解決ができるスタジアム、そしてそのスタジアムを中心とした新たなまちづくりを実現いたします。30周年を迎える2024年の完成を目指し、現在はより具体的な計画に入っている段階です。

6.最後に

新型コロナウイルスの影響により、約4か月間試合中断、無観客試合での再開、制限付きでの試合開催など、未曽有の状況下ではありますが、クラブはまずこの困難な局面を乗り切り、次のフェーズに向けての成長に進めていきたいと考えております。時代やニーズに合わせて、価値を高めていくこと、新しいことにスピード感をもって果敢にチャレンジすること。これからも、「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」といくクラブミッションを果たすべく、多くの皆様のお力添えによってクラブが活動できていることに深く感謝しながら、皆様からいただいたご支援と期待に少しでもお応えできるよう、地域への貢献、地域活性化への寄与、地域に根差した活動に邁進し、クラブを前進させてまいります。

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